【ネタバレ注意】映画「君の名は。」、ラストシーン直前での三葉と瀧の足取りを検討

映画「君の名は。」

ラストシーンは、主人公の三葉と瀧が再開して、名前が思い出せなくなっている2人が同時に名前を聞くために「君の名は。」と発するところで終わりますね。

ラストシーン考

電車でのすれ違い

ラストシーンでは、すれ違う電車の窓からお互いを認識して、電車から下りて彷徨って、須賀神社の階段で再会します。

 地の利に詳しくないと理解できない部分(地の利に詳しくない人は気にしないかもしれないけど)を少々解説。

 電車がすれ違った場所は、JR中央線の代々木駅から千駄ヶ谷駅の間。
 三葉が乗っているのは、中央線各駅停車を新宿から千葉方面に向かう電車。次の千駄ヶ谷駅で駆け下りていることからも、これは間違いない。

 映画では、お互い認識しあえるほど長い時間のように思えたので、並走する中央線各駅停車と中央線快速だと思いました。
 実際に、ラッシュ時間帯だと、前に電車が使えていて快速がチンタラ走っていることが多く、中央線各駅停車と中央線快速の電車が並走して、線路一つ分の間は空きますが客同士の顔がお互いに見えるものです。

 ですが、そうだとすると瀧の乗っている中央線快速の次の停車駅は四ツ谷駅。それに乗っている人を追いかけるために三葉が千駄ヶ谷駅で下りてしまうことはあり得ないですよね。

 3回映画を見直して整理した結論は、

  • 三葉が乗っているのは、中央線各駅停車を新宿から千葉方面に向かう電車。
  • 瀧が乗っているのは、中央線快速の新宿方面に向かう電車。

映画に出てくる電車と電車の距離感もすぐとなりなので納得できます。
 でも実際なら、いくらチンタラ電車が走っているときでも、対向する電車で乗客同士の顔は見えません。
 映画の設定から、2人の間の「特別な結び」が気づかせたのでしょうかね。


追いかけて彷徨う

この後、三葉と瀧は慌てて乗っていた電車からおります。

  • 三葉は、中央線各駅停車千葉方面行きなので、千駄ヶ谷駅
  • 瀧は、中央線快速立川方面行きなので新宿駅

で下車したようです。

三葉は千駄ヶ谷駅の改札を出ているカット、瀧は新宿駅南口前に立つカットが続きますからね、これでいいでしょう。

 それから数カット、
 ・瀧は、新宿駅南口、JR信濃町駅前、四ッ谷4丁目交差点、円通寺坂を経て、須賀神社の階段の下側に到着
 ・三葉は、千駄ヶ谷駅で下車して、JR信濃町駅前跨線橋上、須賀神社入口交差点を経て、須賀神社の階段の上側に到着
ここで2人は再会を果たします。
(朱書きは、公式ビジュアルガイドを見て修正した部分)

四ッ谷4丁目交差点を西向きに眺めたところ
四ッ谷4丁目交差点を西向きに眺めたところ

JR信濃町駅前の跨線橋から代々木方向を見たもの。
瀧が須賀神社に行く途中に通過した円通寺坂付近
円通寺坂付近にある郵便ポスト。これも映画に登場

三葉が通過したカットに登場した、須賀神社入口交差点




地図にまとめた

動きをまとめると下の地図のとおりか?
映画「君の名は。」ラストシーンへの2人の足取り
映画「君の名は。」ラストシーンへの2人の足取り


【追記】小説版を読んでみました。

「併走する電車の中に、あの人が乗っている。」
「ほんの1メートルほど先に、彼女がいる。」
とあります。

なので上の仮定は間違っているのか。
それとも、映画と小説との違いなのか?

「並走している」なら、中央線快速(新宿方面行)と中央線各駅停車(新宿方面行)になります。
「そして別の電車が俺たちの間に滑り込み」
とあるのは、この間に走る中央線各駅停車の千葉方面行きの電車のことでしょう。
ただ、この間には中央線各駅停車の千葉方面行きの線路があるので、「ほんの1メートルほど先」まで近づくことはないのですが・・・。「1メートル」は主観の問題として、これくらい近くに見えたということで理解しますか。

三葉さんは、千駄ヶ谷駅で下りているので、気づいたのは、千駄ヶ谷駅と信濃町駅の間ということになります。

そして、瀧くんは次の停車駅である新宿駅で下車して、中央線各駅停車で東に向かった・・・。これは納得できます。
でも、次のカットは信濃町駅まで行っちゃってる。行き過ぎでしょ? 

さらに謎なのは三葉ちゃん行動。
千駄ヶ谷駅で下車するのは謎ですね。併走する電車は、新宿まで行くことがわかっているはずですから、千駄ヶ谷駅で降りちゃったら会えないでしょ。
それから、須賀神社って、逆向きの方向にあるし・・・。
併走する電車で瀧を見つけて、慌てて次の駅で降りて反対に走ったか?

もう少し考察が必要ですね。

【さらに追記】公式ビジュアルガイドを見てみた。

公式ビジュアルガイドには、
「逆方向にすれ違っていく電車の中に「あの人」がいた。」
と書かれています。

ということは、小説では「併走」ですが「映画ではやはり、電車はすれ違ったのですね。」

公式ビジュアルガイドP46にあるカットを見てみると
信濃町駅前の跨線橋のところを走っているのは、瀧君ではなくて三葉さん。
四ッ谷4丁目交差点のカットもあります。どちらが通過したのかわかりませんが、たぶん瀧くんでしょう。


その他

映画館で観ただけなので、ビデオのように「戻してもう一度」ってできないので、細かな確認はできていないところがあります。
判る人コメント求む。


togetter
【随時更新】「君の名は。」聖地巡礼した人の映画アングルとの被り方がすごい
大いに参考にさせていただきました。

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